2023年11月14日

ひとなる通信 第116号(令和5年7月15日発行)抜粋



隔月で発行している機関誌です。前回のアップと号数が前後してしまいましたが、抜粋して一部をご紹介します。


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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第116号より
発行日:令和5年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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8月6日開催 この夏に贈る『蒲郡公民館講座』親子で平和を学ぼう

 かつて日本でも過酷で悲惨な戦争がありました。この八月十五日、七十八回目の「終戦記念日」を迎えます。
 本会はこれまで、平和を考える取り組みとして、毎年八月に「戦争はやっちゃあいかん」というテーマで戦争体験の朗読会を十年にわたり開催していましたが、ある時点で一旦終了していました。しかし、ロシアのウクライナへの侵略といった事態を受け、昨年から再開しました。その際、聴いて下さった方々から「有意義な買いですね。ぜひ続けていって!」との声をいただいたこともあり、今年も引き続いて「朗読会」を開催することにしました。

「おはなし」や「紙芝居」で聞く戦争体験 〜ピアノも一緒に〜

 開催するのは、八月六日(日)、私たちの活動にご賛同をいただいた蒲郡公民館の主催のもと、蒲郡公民館を会場に開きます。
 今回は、子ども達に届けたいとの2“強い思い”から、タイトルは「親子で平和を学ぼう」としました。内容は、絵本の『へいわって すてきだね』と、物語『おかあさんの木』を読み、豊岡町の大場艶子さんの手記『空襲と地震の想い出』を朗読。
 そして、子ども時代に戦争を体験した酒井さんと三村さんをお招きして、その頃の思い出を語っていただき、最後に大型紙芝居『つしま丸のそうなん』を演じます。
 併せて「音の和」の皆さんのピアノ演奏もあり、「星に願いを」「パリは燃えているか」「手のひらに太陽を」といった曲と共に聴いていただきます。平和を考える機会になれば幸いです。


生命の海科学館 5月20日 「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界」開く
名作あり 落語あり 絵本も


 新型コロナが、インフルエンザ並みの5類に移行されて、初の取り組みとなった本会の「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界」ですが、五月二十日、感染対策をしっかり取った上で開催。会場の蒲郡生命の海科学館は、申し込まれた皆さんでいっぱいに。
 オープニングは、あの市川博彩さんのピアノ演奏で、自然と期待が膨らみます。
 始まりは、中島敦の『山月記』です。朗読は山本孝枝さん。だれもが学校で教わった覚えのある物語。哀れな虎となった主人公の心情に思いを馳せながら皆さん、懐かしく聞き入っていました。
 続くは、古典落語でおなじみの『死神』です。借金まみれの男。あきれ果てた妻から、「あんたなんか死んじまえ!」といわれるほどで、本当に死のうと決めた男は死神にであうことになるが・・・、男の運命はいかに―牧野美千代さんが、落語と聞きまごうほどの朗読で笑わせました。
 次に、志賀笑子さんが読む絵本、スーザン・パーレイ作『わすれられない おくりもの』です。主人公のアナグマが、みんなに残していった素敵なおくりものとは・・・・。アナグマの死を通して、愛情や友情、知恵を引き継いでいくことの大切さを伝えます。考えさせられるお話でした。


ミニコンサートはピアノ バッハ好きの市川さんの演奏「サラバンド」「アルマンド」で魅了

 この余韻を残しつつ、市川さんのピアノ演奏、ミニコンサートの始まりです。市川さんは、「今日の朗読を聞きながら、それを自分なりに音にして表現してみましょう」と、先ずはオリジナル曲を披露。そして、バッハ好きの市川さん、「フランス組曲」の4版にある『サラバンド』『アルマンド』などを次々と演奏。会場は荘重なる雰囲気に包まれました。


ミニコンサートで愉しむ朗読の世界
“どうする家康”にちなみ『馬上の局』を読みました

 そして最後は、火坂雅志の『馬上の局』です。朗読は、山口壽々代さんと杉江恵子さん。
 話の主人公は、家康を支えた才能ある家臣のひとりと言われる
“阿茶”。もとは武田家の滅亡で逃げ落ちた際、家康に助けられ、後に側室となり、阿茶の局と称した。馬術、武術に優れていたので、家康とともに戦場へ赴いて活躍したという、この阿茶を描いた物語。山口さん杉江さんの二人が雄々しく格調高く朗読しました。
 そして、ラスト、「花は咲く」です。市川さんのピアノ演奏に合わせて、出演者全員で歌って、しめくくりました。

スポット 紙芝居『じしんはおそげえ』は防災啓発に有効!!
三谷東小・形原「いきいきサロン」で上演


 地震防災の紙芝居といえば、本会が作成した、昭和二十年一月十三日に起きた三河地震をテーマに作成した大型紙芝居『じしんはおそげえ』が最適です。
 蒲郡市立三谷東小学校では、毎年、防災を学ぶ導入教材として、この『じしんはおそげえ』を取り上げていただいています。
 今年も活用したいとの依頼を受け、六月十三日に、本会メンバーが訪れ、四年生の授業の中で上演してきました。この紙芝居の舞台となったのが、形原町であり、この形原からも依頼を受けました。
 それは六月十五日、「いきいきサロン」からのもの。
 「形原六区会館」に集まった“お結びの会”のメンバーの皆さん二十名ほどが、真剣に聞いてくれました。
 「三河地震があったことは知っていたが、見させていただき、地震の怖さをあらためて知りました。また来るかもしれないので気を付けたいです」と、感想を語ってくれました。


ご冥福をお祈りします
「子どもの本の専門店 メルヘンハウス店主 三輪哲さん(79歳)ありがとうございました


 名古屋の千種駅前にあった子どもの本の専門店「メルヘンハウス」を主宰されていた三輪哲さんがお亡くなりになり、去る六月三十日に葬儀が執り行われたそうです。
 三輪さんは、長年、蒲郡市立図書館とも懇意にさせていただいていましたし、平成十六年(二〇〇四年)四月二十四日には、図書館別館で開いた「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会・発会式」に際し、記念講演の講師として来ていただき、「子どもの心に種まきを〜本の選び方、与え方」をテーマに二時間に亘り熱心にご講演をいただきました。
 これまでいただいたご支援に感謝を申し上げ、子どもの読書の普及に力を注がれた三輪さんのご冥福を心よりお祈りいたします。


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116号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
posted by kanazawa_human at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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