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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第115号より
発行日:令和5年5月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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大塚公民館 チラシ・パンフレット棚に掲出の『ひとなる通信』に注目
一部がファイルに綴られ並ぶ
隔月で発行、今号で115号を数える『ひとなる通信』ですが、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」の会員同士を結んだり、金沢イズムを広める役割を担うなど、本会のPRをし続け、今年19年目を迎えました。
蒲郡市立図書館を拠点に活動している本会、まだまだ“知る人ぞ知る”的存在なので、市の施設のご協力のもと、この『ひとなる通信』を置かせていただいています。
バックナンバーも読める配慮はグッド対応
先日、大塚公民館を訪れた際に各種チラシと共に『ひとなる通信』が置かれているのを見つけ、その扱いに感心しました。
大塚公民館では、この「通信」が定期発行モノなので、届いた際に配布用の中から毎回1部ずつファイルに綴じ、バックナンバーと併せ閲覧できるようにしていたのですね。読んでみると、続き物もあるので、「前の号のも読みたいな!」なんていうときに役立つファイリングは有難く、有ると便利ですよね〜。素晴らしい配慮に感謝!
なお、『大塚小・校長だより』も同様にファイルされて置かれていました。因みに、蒲郡公民館では、『環境ニュース』がファイルされていましたね。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会 2023年度総会開く
積極的に意見寄せられ 5月6日市民会館
「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」は5月6日(土)に2023年度総会を蒲郡市民会館で開催しました。
総会は、渡辺澄子副会長の司会で始まりました。開会にあたり、舩阪会長から「昨年度はコロナ禍ではあったが、“学校での読み聞かせ”や“ミニコンサートで愉しむ朗読の世界”“親子教室”などの活動が徐々にではあったがすすめることができた。感謝を申し上げる。新年度は復活のきざしもあり、新たな気持ちで、皆さんと共に力を合わせ活動をすすめていきたい」と挨拶。議長に伊藤副会長を選出、議事に入りました。
先ずは、「2022年度活動報告」について事務局から提案があり、意見を求めたところ、この提案を補強する意見をいただきました。続いて事務局から、「2022年度会計報告」があり、監査の杉江さんから「監査報告」を受けて審議された結果、異議なく承認されました。
続いて、事務局から「2023年度活動計画」が提案され、「会のホームページをより充実されるため、情報提供を!」といった意見をいただきました。そして、会計から「2023年度予算」が提案され、これら議案も、満場一致で承認され、総会は終了となりました。
鹿島公民館 「すみれ会」から依頼あり
“読み聞かせ”が始動! 紙芝居と朗読で訪問 4月25日
本会の読み聞かせを進めている「リーディングキャラバン」が新年度を迎え、早くも始動・・・。去る4月25日(火)、昨年に引き続き、「すみれ会」から依頼を受け、鹿島公民館に集うシルバー中心の十人ほどの皆さんの前で演じてきました。
先ずは大型紙芝居『子そだてゆうれい』です。杉江、中野、山岸、山口の4人の皆さんが、それぞれの役になりきり演じました。
「すみれ会」の読み聞かせ 『佐賀のがばいばあちゃん』朗読でほのぼのと
続いては、『佐賀のがばいばあちゃん』。嶋田洋七の“がばいな話”を、渡辺澄子さんが朗読。ほのぼのとした話に皆さん釘付け!
ここで、気分転換の“体操”を加えました。高橋さんと山本さんのリードで参加者全員身体を動かして柔らかになったところで、志賀、高橋、三浦、山本の4人の皆さんが、大型紙芝居『さらやしきのおきく』を読みました。あのだれもが知っているお話でしたが、真剣に聞いてくれました。
参加者からは、「メニューいっぱいで楽しかった。来てよかったです」といった感想をいただきました。
スポット 魅力いっぱいの「紙芝居」
上地ちづ子さんから酒井京子さんに受け継がれる紙芝居文化
本会が取り組む「読み聞かせ会」では、絵本と同じく紙芝居も楽しんでいただいています。
紙芝居といえば、作家さんであり、かつて金沢嘉市先生が所長時代に「子どもの文化研究所」で、その中心として運営に携わられていた上地ちづ子さんを思い出します。
上地さんは、「金沢嘉市研究会」の事務局長的存在で、東京からたびたび蒲郡にまで足を運び、「研究会」の発展に力を注いでくださった方です。
一方、紙芝居作家として知られた上地さん。童心社などから数多くの作品を発表したりしていました。(上地さんの紙芝居は「金沢ヒューマン文庫」に代表作が所蔵されています)
この童心社ですが、上地さんが紙芝居の普及に力を入れていたこともあり、その跡を継ぐかのように活躍されているのが、現在、童心社の会長を務められている酒井京子さんです。
今、酒井さんは、20年も続く「紙芝居文化の会」の代表も務められ、その魅力をつたえています。
「紙芝居を舞台に入れて、観客と肉声でコミュニケーションをとりながら演じます」と、酒井さん。
ここで、童心社発行の紙芝居『おおきく おおきく おおきくなあれ』絵本作家の、まついのりこさんの作品を例に紹介してくれました。
紙芝居の魅力 小さな舞台で大きな感動
―生のやりとりで共感が―
「ちっちゃな ちっちゃなぶたがいるよ。おおきく なりたいんだって。皆なで 一、二、三、『おおきく おおきく おおきくなあれ』って言ってみて。と呼びかけると、子どもたちは喜んで、皆で一緒になって“おおきく おおきくなあれ”と、大きな声で応えてくれます」と酒井さん。
「場面を抜いていくと、ハラハラ、ドキドキ。心を揺さぶる強烈な体験です。演じ手と観客をみて生のやりとりを通して、作品の世界への共感が生まれるのが紙芝居です。その喜びがあるから、子どもたちは紙芝居が大好きなのだと思います」と言います。とても参考になりますね。
この「紙芝居文化の会」が、お勧めの紙芝居は・・・・
『あひるのおうさま』(堀尾青史脚本・田島征三絵)
『たべられた やまんば』(松谷みよ子脚本・二俣英五郎絵)
『ころころ じゃっぽーん』(長野ヒデ子脚本・絵)
『三月十日のやくそく』(早乙女勝元脚本・伊藤秀男絵)
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