2022年08月11日

ひとなる通信 第110号 今回で Fin.

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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
 発行日:令和4年7月15日
 発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
 蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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―追悼― 毎日たき木をくべつづけた作家早乙女勝元さん90才で死去

 作家で東京大空襲・戦災資料センター名誉館長の早乙女勝元さんが去る5月10日にお亡くなりになりました。90才でした。
 早乙女さんといえば、今から40年も前の昭和57年(1982)の話で恐縮ですが、10月に、蒲郡市立図書館が主催館となり、蒲郡市民会館を会場にして開かれた「本に親しむみんなの集い―三河地区大会」の講師として来ていただき、『子どもに生きぬく力を』をテーマに、集まった皆さんを前に熱く語っていただきました。
 思い出すのは、早乙女さんに直接電話で講師の依頼をしたときのこと、予算も制約のある中、無理を承知でお願いしたところ、即ご快諾いただけたこと。しかも当日は、蒲郡駅まで来ていただき、お迎えにあがったところ、お似合いのベレー帽姿でニコニコと笑顔で手を振ってくれて、何と庶民的な方だったな〜と・・・感慨深く、そのお姿が今も心に残っています。
 それもそのはず、早乙女さんは、生粋の東京「下町っ子」。18歳のときに書いた自分史的な『下町の故郷』が直木賞候補になったほど。映画監督の山田洋次氏が映画「下町の太陽」の制作の際には、協力を依頼されています。以降、二人は親交を深め、葬儀の際には山田氏が弔辞を述べられたほどの仲でした。
 戦争体験者の早乙女さんは、東京大空襲の記憶を”未来につなげていこう”と、平和の尊さを伝え続けてきた人で、その時にいただいた早乙女さんの色紙に込められた、「言葉の重さ」を今、重く受け止めています。
 『その火を 消すな 毎日毎日 たき木を くべろ』
舩坂清伸
posted by kanazawa_human at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月07日

ひとなる通信 第110号 前回の続きです

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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
 発行日:令和4年7月15日
 発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
 蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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【5月14日演奏はコカリナで ミニコンサートで愉しむ朗読の世界 感染対策をとり開催(生命の海科学館)】

 本会が特に重視して取り組んでいるひとつに「ミニコンサートで愉しむ―朗読の世界」があります。この事業も、いくたびか、コロナ禍のなか延期を余儀なくされてきましたが、このたび“5月の開催月”となる、5月14日(土)については、蒲郡市の警戒レベルが「3」になったことから、感染対策をしっかりとった上での開催なら可能となり、なんとか開くことができました。
 観客は、25名定員で事前予約をとり、体温を測定し、手指消毒、マスク着用の上で会場の蒲郡市生命の海科学館に入っていただきました。
 今回の演奏は、コカリナアンサンブル・ドルフィン(代表・広浜洋子)さんのコカリナです。オープニングは「浜辺の歌」、笛の音がやさしく響き、始まりを告げます。

【志賀直哉の作品や菊池寛も シューベルトの「魔王」を朗読とコラボで演奏】

 先ずは、志賀直哉の『清兵衛と瓢箪』の朗読からです。中野亘さん大場智江子さんが読みあげました。
 続いて、「みかんの花咲く丘」「ふじの山」などコカリナ演奏を挟んで、東日本大震災をテーマにした河北新報―佐藤素子の『パパあのね』を三浦弘恵さんが、藤本乾二の『泣き虫 小さな雨ふらし』を高橋文子さんが、さらには、小川洋子の『からだの美 文楽人形遣いの腕』を松下美代子さんが読みすすめました。
 いよいよ山場です。「見上げてごらん夜の星を」と「涙そうそう」が流れ、心揺さぶられるなか、迎えた朗読は菊池寛の戯曲『屋上の狂人』、メンバー5人が全員で読みあげ聞かせました。
 最後は、シューベルトの歌曲『魔王』の登場です。朗読とコカリナの共演で表現します。中野亘さん、三浦弘恵さんが市を朗読するなか、広浜洋子さんが難解なこの曲を見事に演奏、会場は盛り上がりを見せて終了、ここにきて、広浜さんの演奏にアンコールが入り、「千の風になって」が演奏されて、皆さん大満足。大きな拍手をいただいて、コカリナの演奏と共に愉しんだ朗読の世界は、好評のうちに終了となりました。



本日はここまで。続きはまた後日のお楽しみに・・・。
posted by kanazawa_human at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月06日

「朗読で楽しむ科学の集い」は再度延期となりました

みなさま、こんにちは。毎日暑い日が続きますが、お健やかにお過ごしでしょうか。

蒲郡市内の感染者数が連日150人を超えている今日この頃、市の警戒レベルも一段階引き上げられ「レベル4」となってしまいました。これに伴いまして、蒲郡市生命の海科学館が主催し、本会が共催で全面的に協力することになっていた8/20(土)の「朗読で楽しむ 科学の集い」が、再度の延期となりました。残念ですが仕方ありませんね。楽しみが先に延びたと思うことにいたしましょう。

本日8/6(土)の『「戦争体験」を語り継ぐ会』は、なんとか開催することができました。詳細は追ってご報告いたします。

みなさま、コロナと熱中症に充分気を付け、元気にお過ごしください。
posted by kanazawa_human at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする