毎年大人気の教室です。お申し込み・お問い合せは蒲郡市立図書館へ。
2024年12月10日
2024年07月07日
2024年05月16日
2024年01月18日
ひとなる通信 第118号(令和5年11月15日発行) 抜粋
隔月で発行している機関誌です。最新号の発行後、バックナンバーから抜粋して一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第118号より
発行日:令和5年11月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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蒲郡東部小 金沢嘉市先生の教育信条 だれにもピカリと光る何かがある 顕彰碑に刻まれる
金沢嘉市先生の著作に『人間にくずはない』(あすなろ書房、1967年発行)がある。この書名につながる言葉「だれにもピカリと光る 何かがある」は、“金沢先生の教育信条”としてよく知られた言葉です。
毎朝、このあたたかい言葉が刻み込まれた碑―子ども達を迎えてくれているのが、蒲郡市立蒲郡東部小学校の校庭に建つ「金沢嘉市先生生誕百年記念顕彰碑」です。
会を代表して役員が、毎年金沢先生を偲び訪問
この碑は、本会が主導し、金沢先生の母校である東部小学校区の皆さんを中心に顕彰碑建設委員会が結成され、広く募金を呼びかけ集められた浄財のもとに、2007年10月2日に除幕されました。
顕彰碑の建設に尽力した本会前会長の大原義政さんは、10月2日を金沢先生に会いに出かける日として決め、毎年、この碑を訪ねるのをならいとしていました。そして、大原さん亡き後も本会役員は、このご遺志を受け継いで毎年訪問。今年は、去る10月3日(火)に出かけました。
当日は、尾崎校長先生に出迎えられ、しっかりと整備・管理された顕彰碑の前で、真っ赤に咲いた彼岸花を愛でつつ、石田教頭先生に撮っていただいた記念写真にバッチリ収まった役員4人は、ほっこりとした気分で帰路に着きました。
ミニコンサートで愉しむ朗読の世界
9月16日は楽しめた!『源氏物語』をわかりやすく読む 生命の海科学館
私たちの朗読を、素敵な音楽とともに楽しんでいただけるように、蒲郡市生命の海科学館を会場にして年に3回開催している「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界」9月は、来年の大河ドラマが『源氏物語』ということから、日本の古典文学の最高峰といわれる“源氏”を読むことにしました。
“雅楽”演奏で平安の雅を味わう
開催したのは、9月16日(土)。今回の音楽は、テーマが「源氏物語」なので、平安の“雅”を表現するに相応しい“雅楽”にすることにしました。雅楽演奏といえば、定評ある「八剱雅楽倶楽部」の皆さんにお願いしました。
ところで、『源氏物語』といえは誰もが知っている作品ですが、古文で読むのはちょっと・・・という人には訳本で読むという手があります。
その意味で、今回は、訳本のなかでも口語体で記述されていて、朗読しても比較的わかりやすい書の、林真理子著『六畳御息所、源氏がたり』を読むことに。
先ずは、「桐壺」から読みました。読み手は、中野亘さんと大場智江子さん。
「桐壺の帝と、更衣との悲恋、その間に生まれた光源氏の誕生から十二歳の元服するまでの育ちぶりを朗読。
続いてはm「空蝉」です。
読み手は、三浦弘恵さんと高橋文子さん。
「光源氏が十七歳となり浮名を流すころのは無。人妻である空蝉に恋心を抱く。空蝉は光源氏に言い寄られるが、身分や夫ある身ゆえに悩む。光源氏は何度もアタックするが・・・殻の衣を残して逃げた空蝉を懐かしんで歌を詠む源氏。それを詠んだ空蝉の心の揺れまでを朗読していきました。
雅楽は、「青海波」「越殿楽」。「五常楽の急」の三曲を、「篳篥(ヒチリキ)」水野博行さん、「笙(ショウ)」牧野フミコさん、「龍笛(リュウテキ)」土井真子さん、小林栄子さん、山口京子さん、笠田澄子さんと、総勢六人の演奏で、見事でした。
“源氏の世界”、雰囲気がぐっと盛り上がり、楽しく聞くことができました。
『MIKAWAde遊び100』今年も出演します 海辺の文学記念館
今年も、蒲郡市観光協会が展開する、多彩な体験型観光プログラム『MIKAWAde遊び100』のメニューのひとつ「日本の名作を聞く」全六回が、蒲郡市海辺の文学記念館で開催されています。
今回はシリーズで、テーマは、「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界―9月」のテーマに続く、『源氏物語』となりました。
出演は、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」と「朗読グループ 寿限無の会」。
内容を紹介すると、
第1回 10月8日(日) 『源氏物語』三帖「受領の妻と契りを結ぶ」
第2回 10月22日(日) 『源氏物語』四帖「光の君、女を取り違える」
第3回 11月5日(日)『源氏物語』五帖「光の君と女の密会」
第4回 11月19日(日)『源氏物語』六帖「光の君と夕顔が交わす」
第5回 12月3日(日) 「戯曲『袈裟の浪人』」
第6回 12月17日(日)『源氏物語』七帖「藤壺に犯した光の君の罪」
この六回のプログラムのうち、本会が担当するのは、2回目の10月22日(読み手は花岡とも子さん、牧野美千代さん、山岸よし子さん)、4回目の11月19日(読み手は、山本孝枝さん、渡辺充江さん、大場智恵子さん)、6回目の12月17日(読み手は、三浦弘江さん、渡辺澄子さん、志賀笑子さん)です。
ぜひ、お出かけください。
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118号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
2023年11月21日
「ミニコンサートで愉しむ-朗読の世界<1月>」のご案内
毎年、1月、5月、9月の三回開催している「ミニコンサートで愉しむ-朗読の世界」
1月の会をご案内します。
・日 時 令和6年1月20日(土) 午後2時〜3時30分
・場 所 蒲郡市生命の海科学館
蒲郡市港町17−17(☎0533-66-1717)ー蒲郡駅南口から徒歩5分ー
・テーマ クラリネット&フルートとともに
・出 演 朗読:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
リーディングキャラバン
演奏:船井雅子さん(クラリネット)
佐野周二さん(フルート)
※入場無料。事前申し込み制(蒲郡市立図書館ー☎0533-69-3706-にお電話下さい)
1月の会をご案内します。
・日 時 令和6年1月20日(土) 午後2時〜3時30分
・場 所 蒲郡市生命の海科学館
蒲郡市港町17−17(☎0533-66-1717)ー蒲郡駅南口から徒歩5分ー
・テーマ クラリネット&フルートとともに
・出 演 朗読:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
リーディングキャラバン
演奏:船井雅子さん(クラリネット)
佐野周二さん(フルート)
※入場無料。事前申し込み制(蒲郡市立図書館ー☎0533-69-3706-にお電話下さい)
2023年11月19日
2023年11月14日
ひとなる通信 第116号(令和5年7月15日発行)抜粋
隔月で発行している機関誌です。前回のアップと号数が前後してしまいましたが、抜粋して一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第116号より
発行日:令和5年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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8月6日開催 この夏に贈る『蒲郡公民館講座』親子で平和を学ぼう
かつて日本でも過酷で悲惨な戦争がありました。この八月十五日、七十八回目の「終戦記念日」を迎えます。
本会はこれまで、平和を考える取り組みとして、毎年八月に「戦争はやっちゃあいかん」というテーマで戦争体験の朗読会を十年にわたり開催していましたが、ある時点で一旦終了していました。しかし、ロシアのウクライナへの侵略といった事態を受け、昨年から再開しました。その際、聴いて下さった方々から「有意義な買いですね。ぜひ続けていって!」との声をいただいたこともあり、今年も引き続いて「朗読会」を開催することにしました。
「おはなし」や「紙芝居」で聞く戦争体験 〜ピアノも一緒に〜
開催するのは、八月六日(日)、私たちの活動にご賛同をいただいた蒲郡公民館の主催のもと、蒲郡公民館を会場に開きます。
今回は、子ども達に届けたいとの2“強い思い”から、タイトルは「親子で平和を学ぼう」としました。内容は、絵本の『へいわって すてきだね』と、物語『おかあさんの木』を読み、豊岡町の大場艶子さんの手記『空襲と地震の想い出』を朗読。
そして、子ども時代に戦争を体験した酒井さんと三村さんをお招きして、その頃の思い出を語っていただき、最後に大型紙芝居『つしま丸のそうなん』を演じます。
併せて「音の和」の皆さんのピアノ演奏もあり、「星に願いを」「パリは燃えているか」「手のひらに太陽を」といった曲と共に聴いていただきます。平和を考える機会になれば幸いです。
生命の海科学館 5月20日 「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界」開く
名作あり 落語あり 絵本も
新型コロナが、インフルエンザ並みの5類に移行されて、初の取り組みとなった本会の「ミニコンサートで愉しむ朗読の世界」ですが、五月二十日、感染対策をしっかり取った上で開催。会場の蒲郡生命の海科学館は、申し込まれた皆さんでいっぱいに。
オープニングは、あの市川博彩さんのピアノ演奏で、自然と期待が膨らみます。
始まりは、中島敦の『山月記』です。朗読は山本孝枝さん。だれもが学校で教わった覚えのある物語。哀れな虎となった主人公の心情に思いを馳せながら皆さん、懐かしく聞き入っていました。
続くは、古典落語でおなじみの『死神』です。借金まみれの男。あきれ果てた妻から、「あんたなんか死んじまえ!」といわれるほどで、本当に死のうと決めた男は死神にであうことになるが・・・、男の運命はいかに―牧野美千代さんが、落語と聞きまごうほどの朗読で笑わせました。
次に、志賀笑子さんが読む絵本、スーザン・パーレイ作『わすれられない おくりもの』です。主人公のアナグマが、みんなに残していった素敵なおくりものとは・・・・。アナグマの死を通して、愛情や友情、知恵を引き継いでいくことの大切さを伝えます。考えさせられるお話でした。
ミニコンサートはピアノ バッハ好きの市川さんの演奏「サラバンド」「アルマンド」で魅了
この余韻を残しつつ、市川さんのピアノ演奏、ミニコンサートの始まりです。市川さんは、「今日の朗読を聞きながら、それを自分なりに音にして表現してみましょう」と、先ずはオリジナル曲を披露。そして、バッハ好きの市川さん、「フランス組曲」の4版にある『サラバンド』『アルマンド』などを次々と演奏。会場は荘重なる雰囲気に包まれました。
ミニコンサートで愉しむ朗読の世界
“どうする家康”にちなみ『馬上の局』を読みました
そして最後は、火坂雅志の『馬上の局』です。朗読は、山口壽々代さんと杉江恵子さん。
話の主人公は、家康を支えた才能ある家臣のひとりと言われる
“阿茶”。もとは武田家の滅亡で逃げ落ちた際、家康に助けられ、後に側室となり、阿茶の局と称した。馬術、武術に優れていたので、家康とともに戦場へ赴いて活躍したという、この阿茶を描いた物語。山口さん杉江さんの二人が雄々しく格調高く朗読しました。
そして、ラスト、「花は咲く」です。市川さんのピアノ演奏に合わせて、出演者全員で歌って、しめくくりました。
スポット 紙芝居『じしんはおそげえ』は防災啓発に有効!!
三谷東小・形原「いきいきサロン」で上演
地震防災の紙芝居といえば、本会が作成した、昭和二十年一月十三日に起きた三河地震をテーマに作成した大型紙芝居『じしんはおそげえ』が最適です。
蒲郡市立三谷東小学校では、毎年、防災を学ぶ導入教材として、この『じしんはおそげえ』を取り上げていただいています。
今年も活用したいとの依頼を受け、六月十三日に、本会メンバーが訪れ、四年生の授業の中で上演してきました。この紙芝居の舞台となったのが、形原町であり、この形原からも依頼を受けました。
それは六月十五日、「いきいきサロン」からのもの。
「形原六区会館」に集まった“お結びの会”のメンバーの皆さん二十名ほどが、真剣に聞いてくれました。
「三河地震があったことは知っていたが、見させていただき、地震の怖さをあらためて知りました。また来るかもしれないので気を付けたいです」と、感想を語ってくれました。
ご冥福をお祈りします
「子どもの本の専門店 メルヘンハウス店主 三輪哲さん(79歳)ありがとうございました
名古屋の千種駅前にあった子どもの本の専門店「メルヘンハウス」を主宰されていた三輪哲さんがお亡くなりになり、去る六月三十日に葬儀が執り行われたそうです。
三輪さんは、長年、蒲郡市立図書館とも懇意にさせていただいていましたし、平成十六年(二〇〇四年)四月二十四日には、図書館別館で開いた「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会・発会式」に際し、記念講演の講師として来ていただき、「子どもの心に種まきを〜本の選び方、与え方」をテーマに二時間に亘り熱心にご講演をいただきました。
これまでいただいたご支援に感謝を申し上げ、子どもの読書の普及に力を注がれた三輪さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
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116号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
ひとなる通信 第117号(令和5年9月15日発行)抜粋
隔月で発行している機関誌です。抜粋して一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第117号より
発行日:令和5年9月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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沖縄の悲劇
「つしま丸のそうなん」の生き証人 平良啓子さんご逝去(88歳)
戦争体験語り続けた人生 閉じる
去る8月6日(日)に蒲郡公民館で開かれた、公民館講座「親子で平和を学ぼう」は、戦争と平和を考えるとても良い機会となりました。
本会は、大型紙芝居「つしま丸のそうなん」を演じました。
この作品、原作は金沢嘉市先生の児童書『つしま丸のそうなん』(あすなろ書房発行)です。
沖縄血栓をひかえた昭和19年(1944年)8月、沖縄から本土への疎開舩“つしま丸”は、子ども達を含む1,700名を乗せた船。アメリカ軍の魚雷攻撃を受けて沈没。1,500余名が犠牲になりました。
私たちは紙芝居で「つしま丸のそうなん」を伝え続けます
この船に乗っていて、イカダで何日も漂流、奇跡的に助かったという乗客がいました。そのひとりが、小学校5年生だった平良啓子さんで、金沢先生の取材に応じて下さり、出来上がったのがこの作品。
平良さんが、9歳にして見た生き地獄。その後は語り継ぐのが使命と、自らの体験を伝える「平和の語り部」として活躍されていましたが、去る7月29日にお亡くなりになりました。88歳でした。
私たちは、この紙芝居を通して平良さんのご意思を受け継ぎ、“つしま丸の悲劇”を、戦争を知らない世代に伝え続ける所存です。
ここに、心よりご冥福をお祈りします。 ―合掌―
親子で平和を学ぼう
蒲郡公民館講座開く 語り継ぐ平和 会場いっぱい一緒になって 8月6日
本会が、昨年に引き続き取り組む「戦争体験を語り継ぐ会」は、今年は、蒲郡公民館が主催、本会が共催する講座として、「親子で平和を学ぼう」という名称のもと、去る8月6日(日)、蒲郡公民館で、会場を満席にして開かれました。
鵜飼公民館長の挨拶の後、松永淳子さんのピアノ演奏「星に願いを」でスタートしました。
先ずは、絵本『へいわって すてきだね』(安里有生 詩・長谷川義史 画 ブロンズ新社)を大学生の浅野羽奏さんが読みました。10年前の沖縄の全戦没者追悼式で小学校1年生だった安里が、自身が作った詩を読み、評判をよんだ作品です。皆さんの心に静かに響いていきました。
大場さんの「空襲と地震」恐怖体験を朗読!
続いては、児童書の朗読です。『おかあさんの木』(大川悦生 作・箕田源二郎 絵・ポプラ社) 中野亘さんと山口壽々代さんが、切々と読み上げました。戦争は“大切な命”を次々に奪っていきます。命を生み育てるお母さんの悲しみが伝わってきました。
次は、地元、蒲郡市豊岡町の大場艶子さんの戦争体験『空襲と地震の思い出』の朗読です。戦争が激しくなると学生達は、兵器工場などで働くようにと命令が出されて、勉強どころではなくなりました。軍需工場で働いていた時のこと、空襲を受けたり、三河地震にも遭遇するなどした大場さんの恐怖体験を、臨場感をもって、杉江恵子さんがよみました。
読了後は、ピアノ演奏「パリは燃えているか」です。松永さんの演奏に、皆さんウットリ聞き入っていました。
子どもの頃戦争があった 酒井さんと三村さん
貴重な体験を語ってくれました
ここで、この会の聞きどころを迎えます。「子どもの頃戦争があった―思い出を語る」です。竹島町の酒井広美さんと三村美千子さんの二人が、戦争体験を語ってくれました。
酒井さんは、大好きだった父が出征した時のことを話されました。これが最後になると聞き、呉まで母と一緒に列車に乗って行き面会。その時に父に貰った金平糖の味が忘れられないと言う。父と合ったのはこの日が最後となったと、涙ぐみます。
三村さんは、空襲警報の中で暮らした日々が思い出されると言います。灯火管制の中で伝統の光が漏れないようにしていたこと、防空壕に逃げ込んだことなど、怖かった思い出を語ってくれました。
最後は、本会メンバーが演じる大型紙芝居『つしま丸のそうなん』です。あの戦争で、実際にあった、多くの子ども達が犠牲になった、沖縄の悲劇を紙芝居で伝えることができました。
回の締めくくりとなるエンディングは、参加してくれた子どもたちを交え、ピアニカなどで「ドレミの歌」を演奏。そして、参加者全員でやなせたかしの「手の平を太陽に」を歌い上げ、心あたたかな雰囲気の中、「親子で平和を学ぼう」は終了となりました。
みなさんの感想は・・・
蒲郡公民館講座「平和を学ぼう」の参加者に、感想を聞かせていただきました。ここに、その一部を紹介します。
「とても良い企画でした(40代男性)」
「子どもと戦争について学べる機会が持てて良かった(40代男性)」
「心にしみました。考えるきっかけになり、とても良かった(40代女性)」
「平和っていいな。戦争はこわいな。と思いました。(10代女性)」
「内容、演者、聴衆ともバラエティーに富んでいて、良かった(70代男性)」
「戦争を知らない世代で、戦争の話を聞くことがなく、今日聞くことができて良かったです。特に酒井さんと三村さんのトークが良かった(70代以上女性)」
「朗読も演奏も、体験談も、どれをとっても感動しました。(60代女性)」
「子ども達が笑顔で元気に歌えるのも、今の平和があるからという事を実感した。この気持ちを風化させないようにいたいと思った(30代男性)」
「紙芝居『つしま丸のそうなん』は、戦争の悲劇を強くうったえるものでした(60代男性)」
「子どもにもわかるところもあり、とても貴重な体験になりました。(10歳未満のお子さんと一緒に来ていたお父さん)」
科学館 朗読で楽しむ科学の集い
8月27日宮沢賢治作品堪能できたか
「インドラの網」という不思議なる宮沢賢治の作品を、科学的に鑑賞しよう…。
去る8月27日(日)に、蒲郡市生命の海科学館で開かれた「朗読で楽しむ科学の集い」(科学館主催。本会共催)は、賢治『雨ニモ負ケズ」から始まりました。朗読は、花岡さん・中野さん。「賢治が理想とする人物像を表現した著名な詩」をうたいあげました。
続くは、賢治の心象スケッチを詩にした『春と修羅―序』です。渡辺さん・牧野さんが朗読。賢治の内面―宗教性と宇宙的感覚―を描いた詩的世界を読みました。
四人で読んだ『インドラの網』 それは賢治の憧れの世界だった
そして、今回の中心的テーマ『インドラの網』朗読です。
文節ごとに三浦さん・山口さん・牧野さん・杉江さんが分担し朗読。
賢治の憧憬する異空間を表現した作品、難解ではあるが、詩的な韻律を味わえる作品でした。
聞いてくれた方に感想を伺うと、「今回の“インドラ”とは何なのか。朝、明けてゆく夜空の様子が宝石などで表されて美しい形状にみえるようになることかな・・・」という言葉がかえってきました。
佐野周二さんの心地よいフルート演奏
賢治作曲の「星めぐりの歌」も
宮沢賢治の作品を朗読するこの日、フルート演奏で花を添えてくれたのは、佐野周二さんです。朗読に合わせ佐野さんは、宮沢賢治作曲の「星めぐりの歌」から「愛の花(朝ドラ「らんまん」)、「海の見える街(魔女の宅急便)」「ア・ホール・ニュー・ワールド(映画アラジン)」「星影のエール(朝ドラ「星影のエール」)」まで、ここと良い曲ばかりを次々と演奏してくれました。
参加者からは「美しいフルートの調べが、朗読と響き合って素晴らしかった」という感想をいただいています。
最後に、科学館の山中館長から「宮沢賢治の作品を読むことで、そこから“宇宙へと”“科学へと”結びついていくこと、ここに面白さがある」と締めくくられました。
この日は、賢治の127回目の誕生日にあたる日。記念すべき日に開催できたことに感謝。
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117号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
2023年07月08日
蒲郡公民館講座 「親子で平和を学ぼう」 開催のご案内
親子で楽しい夏休みのひと時を過ごしましょう!
日時 令和5年8月6日(日) 午後1時30分から3時00分
会場 蒲郡市蒲郡公民館 2階ホール
蒲郡市元町19−13
定員 60名
参加した子ども達には、記念品を差し上げます。
この会の最後に、ピアニカやリコーダーなどを使って「ドレミの歌」を皆さんと一緒に演奏したいと思います。ピアニカなど手持ちの楽器をお持ちの方、よろしかったら、当日持ってきてくださいね。
申込受付 令和5年7月13日(木)から
申込方法 蒲郡公民館へ直接、または電話・FAX(69-1288)
(先着順で定員になり次第締め切ります。)
主催 蒲郡市蒲郡公民館
共催 金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
協賛 蒲郡市戦没者慰霊奉賛会
日時 令和5年8月6日(日) 午後1時30分から3時00分
会場 蒲郡市蒲郡公民館 2階ホール
蒲郡市元町19−13
定員 60名
参加した子ども達には、記念品を差し上げます。
この会の最後に、ピアニカやリコーダーなどを使って「ドレミの歌」を皆さんと一緒に演奏したいと思います。ピアニカなど手持ちの楽器をお持ちの方、よろしかったら、当日持ってきてくださいね。
申込受付 令和5年7月13日(木)から
申込方法 蒲郡公民館へ直接、または電話・FAX(69-1288)
(先着順で定員になり次第締め切ります。)
主催 蒲郡市蒲郡公民館
共催 金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
協賛 蒲郡市戦没者慰霊奉賛会
2023年06月09日
ひとなる通信 第115号(令和5年5月15日発行)
隔月で発行している金沢ヒューマン文庫を愛し守る会の機関誌です。第115号から抜粋して一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第115号より
発行日:令和5年5月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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大塚公民館 チラシ・パンフレット棚に掲出の『ひとなる通信』に注目
一部がファイルに綴られ並ぶ
隔月で発行、今号で115号を数える『ひとなる通信』ですが、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」の会員同士を結んだり、金沢イズムを広める役割を担うなど、本会のPRをし続け、今年19年目を迎えました。
蒲郡市立図書館を拠点に活動している本会、まだまだ“知る人ぞ知る”的存在なので、市の施設のご協力のもと、この『ひとなる通信』を置かせていただいています。
バックナンバーも読める配慮はグッド対応
先日、大塚公民館を訪れた際に各種チラシと共に『ひとなる通信』が置かれているのを見つけ、その扱いに感心しました。
大塚公民館では、この「通信」が定期発行モノなので、届いた際に配布用の中から毎回1部ずつファイルに綴じ、バックナンバーと併せ閲覧できるようにしていたのですね。読んでみると、続き物もあるので、「前の号のも読みたいな!」なんていうときに役立つファイリングは有難く、有ると便利ですよね〜。素晴らしい配慮に感謝!
なお、『大塚小・校長だより』も同様にファイルされて置かれていました。因みに、蒲郡公民館では、『環境ニュース』がファイルされていましたね。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会 2023年度総会開く
積極的に意見寄せられ 5月6日市民会館
「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」は5月6日(土)に2023年度総会を蒲郡市民会館で開催しました。
総会は、渡辺澄子副会長の司会で始まりました。開会にあたり、舩阪会長から「昨年度はコロナ禍ではあったが、“学校での読み聞かせ”や“ミニコンサートで愉しむ朗読の世界”“親子教室”などの活動が徐々にではあったがすすめることができた。感謝を申し上げる。新年度は復活のきざしもあり、新たな気持ちで、皆さんと共に力を合わせ活動をすすめていきたい」と挨拶。議長に伊藤副会長を選出、議事に入りました。
先ずは、「2022年度活動報告」について事務局から提案があり、意見を求めたところ、この提案を補強する意見をいただきました。続いて事務局から、「2022年度会計報告」があり、監査の杉江さんから「監査報告」を受けて審議された結果、異議なく承認されました。
続いて、事務局から「2023年度活動計画」が提案され、「会のホームページをより充実されるため、情報提供を!」といった意見をいただきました。そして、会計から「2023年度予算」が提案され、これら議案も、満場一致で承認され、総会は終了となりました。
鹿島公民館 「すみれ会」から依頼あり
“読み聞かせ”が始動! 紙芝居と朗読で訪問 4月25日
本会の読み聞かせを進めている「リーディングキャラバン」が新年度を迎え、早くも始動・・・。去る4月25日(火)、昨年に引き続き、「すみれ会」から依頼を受け、鹿島公民館に集うシルバー中心の十人ほどの皆さんの前で演じてきました。
先ずは大型紙芝居『子そだてゆうれい』です。杉江、中野、山岸、山口の4人の皆さんが、それぞれの役になりきり演じました。
「すみれ会」の読み聞かせ 『佐賀のがばいばあちゃん』朗読でほのぼのと
続いては、『佐賀のがばいばあちゃん』。嶋田洋七の“がばいな話”を、渡辺澄子さんが朗読。ほのぼのとした話に皆さん釘付け!
ここで、気分転換の“体操”を加えました。高橋さんと山本さんのリードで参加者全員身体を動かして柔らかになったところで、志賀、高橋、三浦、山本の4人の皆さんが、大型紙芝居『さらやしきのおきく』を読みました。あのだれもが知っているお話でしたが、真剣に聞いてくれました。
参加者からは、「メニューいっぱいで楽しかった。来てよかったです」といった感想をいただきました。
スポット 魅力いっぱいの「紙芝居」
上地ちづ子さんから酒井京子さんに受け継がれる紙芝居文化
本会が取り組む「読み聞かせ会」では、絵本と同じく紙芝居も楽しんでいただいています。
紙芝居といえば、作家さんであり、かつて金沢嘉市先生が所長時代に「子どもの文化研究所」で、その中心として運営に携わられていた上地ちづ子さんを思い出します。
上地さんは、「金沢嘉市研究会」の事務局長的存在で、東京からたびたび蒲郡にまで足を運び、「研究会」の発展に力を注いでくださった方です。
一方、紙芝居作家として知られた上地さん。童心社などから数多くの作品を発表したりしていました。(上地さんの紙芝居は「金沢ヒューマン文庫」に代表作が所蔵されています)
この童心社ですが、上地さんが紙芝居の普及に力を入れていたこともあり、その跡を継ぐかのように活躍されているのが、現在、童心社の会長を務められている酒井京子さんです。
今、酒井さんは、20年も続く「紙芝居文化の会」の代表も務められ、その魅力をつたえています。
「紙芝居を舞台に入れて、観客と肉声でコミュニケーションをとりながら演じます」と、酒井さん。
ここで、童心社発行の紙芝居『おおきく おおきく おおきくなあれ』絵本作家の、まついのりこさんの作品を例に紹介してくれました。
紙芝居の魅力 小さな舞台で大きな感動
―生のやりとりで共感が―
「ちっちゃな ちっちゃなぶたがいるよ。おおきく なりたいんだって。皆なで 一、二、三、『おおきく おおきく おおきくなあれ』って言ってみて。と呼びかけると、子どもたちは喜んで、皆で一緒になって“おおきく おおきくなあれ”と、大きな声で応えてくれます」と酒井さん。
「場面を抜いていくと、ハラハラ、ドキドキ。心を揺さぶる強烈な体験です。演じ手と観客をみて生のやりとりを通して、作品の世界への共感が生まれるのが紙芝居です。その喜びがあるから、子どもたちは紙芝居が大好きなのだと思います」と言います。とても参考になりますね。
この「紙芝居文化の会」が、お勧めの紙芝居は・・・・
『あひるのおうさま』(堀尾青史脚本・田島征三絵)
『たべられた やまんば』(松谷みよ子脚本・二俣英五郎絵)
『ころころ じゃっぽーん』(長野ヒデ子脚本・絵)
『三月十日のやくそく』(早乙女勝元脚本・伊藤秀男絵)
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115号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第115号より
発行日:令和5年5月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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大塚公民館 チラシ・パンフレット棚に掲出の『ひとなる通信』に注目
一部がファイルに綴られ並ぶ
隔月で発行、今号で115号を数える『ひとなる通信』ですが、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」の会員同士を結んだり、金沢イズムを広める役割を担うなど、本会のPRをし続け、今年19年目を迎えました。
蒲郡市立図書館を拠点に活動している本会、まだまだ“知る人ぞ知る”的存在なので、市の施設のご協力のもと、この『ひとなる通信』を置かせていただいています。
バックナンバーも読める配慮はグッド対応
先日、大塚公民館を訪れた際に各種チラシと共に『ひとなる通信』が置かれているのを見つけ、その扱いに感心しました。
大塚公民館では、この「通信」が定期発行モノなので、届いた際に配布用の中から毎回1部ずつファイルに綴じ、バックナンバーと併せ閲覧できるようにしていたのですね。読んでみると、続き物もあるので、「前の号のも読みたいな!」なんていうときに役立つファイリングは有難く、有ると便利ですよね〜。素晴らしい配慮に感謝!
なお、『大塚小・校長だより』も同様にファイルされて置かれていました。因みに、蒲郡公民館では、『環境ニュース』がファイルされていましたね。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会 2023年度総会開く
積極的に意見寄せられ 5月6日市民会館
「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」は5月6日(土)に2023年度総会を蒲郡市民会館で開催しました。
総会は、渡辺澄子副会長の司会で始まりました。開会にあたり、舩阪会長から「昨年度はコロナ禍ではあったが、“学校での読み聞かせ”や“ミニコンサートで愉しむ朗読の世界”“親子教室”などの活動が徐々にではあったがすすめることができた。感謝を申し上げる。新年度は復活のきざしもあり、新たな気持ちで、皆さんと共に力を合わせ活動をすすめていきたい」と挨拶。議長に伊藤副会長を選出、議事に入りました。
先ずは、「2022年度活動報告」について事務局から提案があり、意見を求めたところ、この提案を補強する意見をいただきました。続いて事務局から、「2022年度会計報告」があり、監査の杉江さんから「監査報告」を受けて審議された結果、異議なく承認されました。
続いて、事務局から「2023年度活動計画」が提案され、「会のホームページをより充実されるため、情報提供を!」といった意見をいただきました。そして、会計から「2023年度予算」が提案され、これら議案も、満場一致で承認され、総会は終了となりました。
鹿島公民館 「すみれ会」から依頼あり
“読み聞かせ”が始動! 紙芝居と朗読で訪問 4月25日
本会の読み聞かせを進めている「リーディングキャラバン」が新年度を迎え、早くも始動・・・。去る4月25日(火)、昨年に引き続き、「すみれ会」から依頼を受け、鹿島公民館に集うシルバー中心の十人ほどの皆さんの前で演じてきました。
先ずは大型紙芝居『子そだてゆうれい』です。杉江、中野、山岸、山口の4人の皆さんが、それぞれの役になりきり演じました。
「すみれ会」の読み聞かせ 『佐賀のがばいばあちゃん』朗読でほのぼのと
続いては、『佐賀のがばいばあちゃん』。嶋田洋七の“がばいな話”を、渡辺澄子さんが朗読。ほのぼのとした話に皆さん釘付け!
ここで、気分転換の“体操”を加えました。高橋さんと山本さんのリードで参加者全員身体を動かして柔らかになったところで、志賀、高橋、三浦、山本の4人の皆さんが、大型紙芝居『さらやしきのおきく』を読みました。あのだれもが知っているお話でしたが、真剣に聞いてくれました。
参加者からは、「メニューいっぱいで楽しかった。来てよかったです」といった感想をいただきました。
スポット 魅力いっぱいの「紙芝居」
上地ちづ子さんから酒井京子さんに受け継がれる紙芝居文化
本会が取り組む「読み聞かせ会」では、絵本と同じく紙芝居も楽しんでいただいています。
紙芝居といえば、作家さんであり、かつて金沢嘉市先生が所長時代に「子どもの文化研究所」で、その中心として運営に携わられていた上地ちづ子さんを思い出します。
上地さんは、「金沢嘉市研究会」の事務局長的存在で、東京からたびたび蒲郡にまで足を運び、「研究会」の発展に力を注いでくださった方です。
一方、紙芝居作家として知られた上地さん。童心社などから数多くの作品を発表したりしていました。(上地さんの紙芝居は「金沢ヒューマン文庫」に代表作が所蔵されています)
この童心社ですが、上地さんが紙芝居の普及に力を入れていたこともあり、その跡を継ぐかのように活躍されているのが、現在、童心社の会長を務められている酒井京子さんです。
今、酒井さんは、20年も続く「紙芝居文化の会」の代表も務められ、その魅力をつたえています。
「紙芝居を舞台に入れて、観客と肉声でコミュニケーションをとりながら演じます」と、酒井さん。
ここで、童心社発行の紙芝居『おおきく おおきく おおきくなあれ』絵本作家の、まついのりこさんの作品を例に紹介してくれました。
紙芝居の魅力 小さな舞台で大きな感動
―生のやりとりで共感が―
「ちっちゃな ちっちゃなぶたがいるよ。おおきく なりたいんだって。皆なで 一、二、三、『おおきく おおきく おおきくなあれ』って言ってみて。と呼びかけると、子どもたちは喜んで、皆で一緒になって“おおきく おおきくなあれ”と、大きな声で応えてくれます」と酒井さん。
「場面を抜いていくと、ハラハラ、ドキドキ。心を揺さぶる強烈な体験です。演じ手と観客をみて生のやりとりを通して、作品の世界への共感が生まれるのが紙芝居です。その喜びがあるから、子どもたちは紙芝居が大好きなのだと思います」と言います。とても参考になりますね。
この「紙芝居文化の会」が、お勧めの紙芝居は・・・・
『あひるのおうさま』(堀尾青史脚本・田島征三絵)
『たべられた やまんば』(松谷みよ子脚本・二俣英五郎絵)
『ころころ じゃっぽーん』(長野ヒデ子脚本・絵)
『三月十日のやくそく』(早乙女勝元脚本・伊藤秀男絵)
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115号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
2023年05月06日
総会が開催されました
令和5年5月6日、蒲郡市民会館1階中会議室に於いて、2023年度総会が開催されました。委任状を含め過半数以上の会員のみなさんのご参加をいただきました。
2022年度は、コロナ禍ではありましたが、市内の感染状況を睨みつつ、小学校や公民館、生命の海科学館、海辺の文学記念館などでの「読み聞かせ会」が復活できたことは喜ばしい限りです。「親子教室」も3年ぶりに開催することができました。2023年度は5類に移行するとはいえ、まだまだ油断はできません。充実した活発な活動ができるよう、健康に留意してまいりましょう。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
2022年度は、コロナ禍ではありましたが、市内の感染状況を睨みつつ、小学校や公民館、生命の海科学館、海辺の文学記念館などでの「読み聞かせ会」が復活できたことは喜ばしい限りです。「親子教室」も3年ぶりに開催することができました。2023年度は5類に移行するとはいえ、まだまだ油断はできません。充実した活発な活動ができるよう、健康に留意してまいりましょう。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年04月18日
ひとなる通信 第114号(令和5年3月15日発行)
隔月で発行している機関誌です。抜粋して一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第114号より
発行日:令和5年3月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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寄贈の依頼受ける
書籍『50人の証言・わたしの戦争体験』
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に納まる
蒲郡市立図書館が、電子書籍の貸出しをスタートさせたのは、昨年の2月でした。市販の(図書館向け)電子書籍を購入し、提供するものですが、これに併せ収蔵する地域資料、例えば蒲郡「民話」や「偉人伝」などを電子書籍化してアップすることも始めました。
本会の前身“蒲郡金沢嘉市研究会”が平成15年に編集・出版した『50人の証言・わたしの戦争体験』もその1冊として電子化してアップしたのですが、これと軌を一にするかのように、1月22日、図書館に一本の電話が入りました。電話の主は「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」からのものでした。
戦争の記憶を継承する努力に敬服
「すみませんが、『50人の証言・わたしの戦争体験』の本、保存用と閲覧用の2冊、寄贈していただけるとありがたいですが…」との申し入れでした。思わぬ電話に、本会は、直ちに、この国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に送付させていただいたところです。
折り返し2月10日、担当者様から「ご寄贈いただいた図書は祈念館にて大切に活用してまいります」との礼状をいただきました。
同封されていたメッセージの中に・・・
「しまってはおけない記憶がある。―」
「しまってはいけない記憶もある。―」
これが、原爆死没者追悼平和祈念館のモットーでしょう。
資料を収集し、保存し、活用へと結びつけてゆくという「戦争の記憶を継承する」不断の努力に頭が下がります。
ミニコンサートで愉しむ朗読の世界
寺沢さんのギター演奏で盛り上がる
星新一の『友好使節』は面白くて 1月21日生命の海科学館
今年度2回目となる、本会が力を入れて取り組む「ミニコンサートで愉しむ 朗読の世界」ですが、去る1月21日(土)に蒲郡市生命の海科学館で開催されました。
この会の楽しみのひとつは朗読とコラボする“演奏”です。今回は、寺沢忠信さんのギターです。
童謡「ふるさと」の演奏でスタートした会は、星新一『友好使節』の朗読からです。読み手は、花岡とも子さん。
「友好的で平和的にみえる宇宙人と、彼らに少々敵意をもちつつ歓迎する地球人。地球にやってきた宇宙人に地球側の代表が歓迎のあいさつをします。ことばの意味がわからない宇宙人は、自分たちの翻訳機にかけるんですが―」
本音と建前の現代社会を風刺した作品の面白さを花岡さんが表現豊かに朗読しました。
「ゲンの戦争体験」を朗読しました。
次いで、立ったのは小笠原加代子さん。朗読したのは、中沢啓治『はだしのゲンはピカドンを忘れない』です。
「1945年8月6日の広島。小学校1年生のとき、爆心地から1.2キロ離れた学校へ登校途中に被爆し、奇跡的に生還したゲン―」その内容を伝える筆者の渾身の作品を、小笠原さんは、坦々としながらも力を込めて、戦争の悲惨さを訴えるかのように朗読しました。
子ども心のナイーブさを描いた重松作品と童謡詩人の金子みすゞも朗読
続いては、重松清著『バスに乗って』。渡辺充江さんの朗読です。
「入院中の母親を見舞いに、バスで通う少年の物語。バスの回数券を使うと母親の入院期間が長引くと思い、最後の1枚を使いたくない少年。バス運転手のはからいは・・・。使わなかったその帰り、母親の退院が決まった。回数券の裏に“ありがとうございました”と書いて箱に入れた少年―」
子どものナイーブな心の動きや大人の優しさ、交流を描いた作品を、子どもに寄せる思いが人一倍強い渡辺さん、心を込めて読みました。
そして、山岸よし子さんは、金子みすゞの詩集の中から「星をたんぽぽ」などをゆっくりとしたテンポで朗読しました。
小泉八雲の『怪談』
「青柳のはなし」は悲しくて・・・
最後は、小泉八雲の『怪談』の中から、「青柳のはなし」。朗読は渡辺澄子さん。
「若い武士が、山里で年老いた両親と暮らす青柳という名の美しい女と知り合い、妻に迎える。あるとき妻は倒れ、武士の腕の中で着物と簪を残して消えてしまった。武士は悲しみのあまり出家して巡礼の旅に出て山里を訪れ、そこで無残に切り倒された柳の切り株を見つけることに・・・」
渡辺さんは、この悲しい物語を、切々と読み上げました。
寺沢さんが演奏するギター局が花を添えました。「海」などの童謡や、「翼をください」などで、思わず口ずさみたくなるような曲ばかり。語りを交えて演奏していただき楽しめるひとときとなりました。寺沢さんに感謝!
帰り際に、「今日は参加させていただき、ありがとうございました。5人の方々の朗読に感動しました。ギター、素晴らしかったですネ!また来たいです」という言葉をかけてくれました。
親子教室開く!
テントウムシがのぼったヨ―
親も一緒に楽しめました 1月19日生命の海科学館
去る1月19日(日)、本会が主催する恒例の「親子教室」が、蒲郡市生命の海科学館で開かれました。
今回のテーマは。「ステッキをのぼるテントウムシを作ろう」です。テントウムシがステッキをのぼってゆく・・・不思議を体験できる科学工作です。
定員制なので、応募された10組の親子が受講されました。
教室は、伊藤政志副会長の司会進行で始まりました。この日の講師は、田中正彰先生です。
先ずはテントウムシの動きの秘密、磁石の勉強です。N極とS極の働き方を学び、続いてこの工作の仕掛けとなる発泡スチロールが水に浮くことを確認し、制作に進みます。
発泡スチロールに磁石を貼り付けます。次にステッキとなる筒状の小型パイプに水を入れ、中に磁石を付けた発泡スチロールを入れゴム栓をします。
後は、テントウムシが描かれた絵、そう、これに磁石を貼り付け・・・、この絵、テントウムシを筒にくっつけてステッキをのぼるように動かすというワケです。親子の懸命な工作、共同作業が繰り広げられました。
受講された方に感想を聞くと、「身近なものだけれども、驚きのある工作ができて、子どもも大人もしっかり楽しめました。機会があれば、また参加したいです」と、完成した作品を見せながら語ってくれました。
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114号からの抜粋は以上です。すべてを読みたい方は、会員としてご登録ください。会員の方には機関誌「ひとなる通信」(B5版全6ページ)をお届けしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
http://www.kanazawa-human.club/
2023年03月18日
2023年度総会を開きます
5月6日(土) 蒲郡市民会館に集合
現在、コロナの状況は、大分落ち着いてはきていますが、まだまだ油断は禁物ですね。
そんな状況でありますが、新しい年度を迎えることから、本会は、感染対策をとりつつ、「2023年度総会」を下記のように開くことにします。会員のみなさま、ぜひ、ご出席ください。
日時 5月6日(土) 午前10時〜
会場 蒲郡市民会館 1階中会議室
議題 2022年度活動報告
2022年度会計報告
2023年度活動計画
2023年度予算
その他
現在、コロナの状況は、大分落ち着いてはきていますが、まだまだ油断は禁物ですね。
そんな状況でありますが、新しい年度を迎えることから、本会は、感染対策をとりつつ、「2023年度総会」を下記のように開くことにします。会員のみなさま、ぜひ、ご出席ください。
日時 5月6日(土) 午前10時〜
会場 蒲郡市民会館 1階中会議室
議題 2022年度活動報告
2022年度会計報告
2023年度活動計画
2023年度予算
その他
2023年02月15日
ひとなる通信 第113号(令和5年1月15日発行)
隔月で発行している機関誌です。一部をご紹介します。
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第113号より
発行日:令和5年1月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
戦争はやっちゃあいかん その思いを伝えたい!! 蒲郡市が令和4年12月14日 非核平和都市宣言
蒲郡市は、昨年の12月議会で、ロシアがウクライナへの信仰を続け、この戦争で核兵器の使用をチラつかせていることもあり、蒲郡から平和の声を世界に届けようという意味を込め、また一方で、今年“みんなの力で、ひとづくり、家づくり、街づくり”という蒲郡市民憲章が制定されて50周年を期すことから、めざす町づくりの中心に据えるため、『非核平和都市宣言』をしたものと思います。
市広報2023年1月号「平和実現のため活動する団体」として紹介される
このほど、蒲郡市が発行する「市広報」1月号に、この宣言を広く市民の皆さんに知らせる記事が掲載されました。
これによると、市では、“平和の取組み”の推進というのも課題となることから、わが「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」が“戦争体験を語り継ぐ”活動をしていることに注目し、記事の中で採り上げてくれたのですね。
そうです。私たちは、蒲郡・金沢嘉市研究会と言っていた時代に、市内の戦争体験者から聞き取り調査などして発行した『五〇人の証言―私の戦争体験』という本をもとに「戦争はやっちゃあいかん―の思いを伝える朗読会」を、毎年8月頃に、蒲郡市民会館などで開催してきました。それは約8回に及びました。
私たちは、昨年の8月6日に「音楽と共に聞く戦争体験を語り継ぐ会」を、蒲郡市生きがいセンターで開催しました。こうした活動をしてきたこともあって、採り上げられたのですね。
開催して実感したのは、戦争体験を語り継ぐことの大切さです。戦後77年も経つと、戦争体験者も少なくなってきていますし、また子供たちにどう伝えるかも課題となっています。だからこそ、こうした状況の中で私たちは、戦争体験を語り継ぐ活動をつづけていく所存ですし、今年も平和の取り組みとして「戦争体験を語り継ぐ会」を開くことを決めています。
音楽と共に楽しむ「科学の集い」 レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を朗読 科学館と一緒に開催
昨年の3月に予定し、コロナ禍で8月に延期となり、12月にまで延期となっていた蒲郡市生命の海科学館が主催する「音楽と共に楽しむ―科学の集い」の第1回目レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』がやっと12月17日(土)に開催することができました。
会場の科学館メディアホールには、夜7時開会という中ではありましたが、予約申込者の11名が集まりました。
まずは、主催者であり、司会進行役の科学館・山中館長から、館の紹介を織り交ぜながら、「朗読を通して科学へ興味を深めていってください」という挨拶をいただき、始まりました。
バイオリン演奏を聴きながら“科学”を学ぶ!!
音楽演奏は永井幸久さんのバイオリンです。文節ごとに読み手が交代、その合間に演奏が入ります。曲目は、“アベマリア、ジュピター、星に願いを、いのちの歌、メモリー”などです。朗読と共に、皆さん心地よい演奏に耳を傾けていました。
最後に、山中館長は、「皆さんの、センス・オブ・ワンダーが読み覚まされますように!」と締めくくられ終了となりました。
感想を参加者に伺ったところ、「朗読の合間に流れるバイオリン、大いなる癒しを受け取り、良い時間でした。ありがとうございました。大辞泉がいつまでも美しくありますように…」と、明るく語ってくれました。
海辺の文学記念館 MIKAWAde遊び100 日本の名作を聞く 芥川龍之介を牧野さん渡辺さんが読む ―11月20日―
去る11月20日(日)、蒲郡市観光協会が展開する、多彩な体験型観光プログラム『MIKAWA de 遊び100―秋』が、蒲郡市海辺の文学記念館で開かれました。
「日本の名作を聞く」のシリーズで、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」が担当する2回目は、芥川龍之介の作品をとりあげました。朗読は、牧野美千代さんと渡辺澄子さんの二人です。
牧野さんが朗読したのは『鼻』でした。
「花が長〜い禅智内供という僧侶の話。内供は、内心この鼻を苦にしていて、自尊心を傷つけられたこともあったため、鼻を短くするために、色々な方法を試してみるがなかなかうまくいかない。弟子が京に上ったとき、医者から学んできた方法を試してみることにする。鼻をお湯で茹でて、その鼻を人に踏ませるという方法である。鼻は嘘のように行儀よく唇の上に納まるほどに縮んでいったというが、そして・・・」
芥川作品の中で、最も親しまれている作品です。あらためて人の心の内側を垣間見るようで考えさせられました。
渡辺さんが読んだのは、『舞踏会』という作品です。
「主人公の明子は、父と共に鹿鳴館の舞踏会へ。美しい明子に仏蘭西人の海軍将校が踊りを申し込む。ワルツを二人で踊った後で二人はベランダに出て星空を見ながら腕を組んで佇んだ。32年後、老婦人となった明子がその一夜のことを思い出すという淡い恋の思い出」を、渡辺さんが感慨深く、朗読しました。
12月18日の日本の名作を聞く 山本周五郎を読む 『雨あがる』 大場さん 山本さんが
続く12月18日(日)に開かれた「日本の名作を聞く」の本会が担当する3回目は、大場智江子さんと山本孝枝さんです。朗読するテーマは、山本周五郎の秀逸の作『雨あがる』です。
「三沢伊兵衛は武芸の達人であったが、優しくて温かな性分であったため、武士としてなかなか士官の道が叶わなかった。
武士として生きるより人間としての生き方を選んでしまった伊兵衛を支えた妻のおたよも伊兵衛の性分を認め、“一緒にいるだけで幸せ”と心の中で思うほどであった・・・」武士の苦衷や庶民の哀歓を描くのを得意としていた周五郎作品の神髄を、大場さん山本さんの二人の朗読で聞かせました。
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113号は以上です。会員の方には機関誌ひとなる通信(B5版全6ページ)をお送りしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
http://www.kanazawa-human.club/
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第113号より
発行日:令和5年1月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
戦争はやっちゃあいかん その思いを伝えたい!! 蒲郡市が令和4年12月14日 非核平和都市宣言
蒲郡市は、昨年の12月議会で、ロシアがウクライナへの信仰を続け、この戦争で核兵器の使用をチラつかせていることもあり、蒲郡から平和の声を世界に届けようという意味を込め、また一方で、今年“みんなの力で、ひとづくり、家づくり、街づくり”という蒲郡市民憲章が制定されて50周年を期すことから、めざす町づくりの中心に据えるため、『非核平和都市宣言』をしたものと思います。
市広報2023年1月号「平和実現のため活動する団体」として紹介される
このほど、蒲郡市が発行する「市広報」1月号に、この宣言を広く市民の皆さんに知らせる記事が掲載されました。
これによると、市では、“平和の取組み”の推進というのも課題となることから、わが「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」が“戦争体験を語り継ぐ”活動をしていることに注目し、記事の中で採り上げてくれたのですね。
そうです。私たちは、蒲郡・金沢嘉市研究会と言っていた時代に、市内の戦争体験者から聞き取り調査などして発行した『五〇人の証言―私の戦争体験』という本をもとに「戦争はやっちゃあいかん―の思いを伝える朗読会」を、毎年8月頃に、蒲郡市民会館などで開催してきました。それは約8回に及びました。
私たちは、昨年の8月6日に「音楽と共に聞く戦争体験を語り継ぐ会」を、蒲郡市生きがいセンターで開催しました。こうした活動をしてきたこともあって、採り上げられたのですね。
開催して実感したのは、戦争体験を語り継ぐことの大切さです。戦後77年も経つと、戦争体験者も少なくなってきていますし、また子供たちにどう伝えるかも課題となっています。だからこそ、こうした状況の中で私たちは、戦争体験を語り継ぐ活動をつづけていく所存ですし、今年も平和の取り組みとして「戦争体験を語り継ぐ会」を開くことを決めています。
音楽と共に楽しむ「科学の集い」 レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を朗読 科学館と一緒に開催
昨年の3月に予定し、コロナ禍で8月に延期となり、12月にまで延期となっていた蒲郡市生命の海科学館が主催する「音楽と共に楽しむ―科学の集い」の第1回目レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』がやっと12月17日(土)に開催することができました。
会場の科学館メディアホールには、夜7時開会という中ではありましたが、予約申込者の11名が集まりました。
まずは、主催者であり、司会進行役の科学館・山中館長から、館の紹介を織り交ぜながら、「朗読を通して科学へ興味を深めていってください」という挨拶をいただき、始まりました。
バイオリン演奏を聴きながら“科学”を学ぶ!!
音楽演奏は永井幸久さんのバイオリンです。文節ごとに読み手が交代、その合間に演奏が入ります。曲目は、“アベマリア、ジュピター、星に願いを、いのちの歌、メモリー”などです。朗読と共に、皆さん心地よい演奏に耳を傾けていました。
最後に、山中館長は、「皆さんの、センス・オブ・ワンダーが読み覚まされますように!」と締めくくられ終了となりました。
感想を参加者に伺ったところ、「朗読の合間に流れるバイオリン、大いなる癒しを受け取り、良い時間でした。ありがとうございました。大辞泉がいつまでも美しくありますように…」と、明るく語ってくれました。
海辺の文学記念館 MIKAWAde遊び100 日本の名作を聞く 芥川龍之介を牧野さん渡辺さんが読む ―11月20日―
去る11月20日(日)、蒲郡市観光協会が展開する、多彩な体験型観光プログラム『MIKAWA de 遊び100―秋』が、蒲郡市海辺の文学記念館で開かれました。
「日本の名作を聞く」のシリーズで、「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」が担当する2回目は、芥川龍之介の作品をとりあげました。朗読は、牧野美千代さんと渡辺澄子さんの二人です。
牧野さんが朗読したのは『鼻』でした。
「花が長〜い禅智内供という僧侶の話。内供は、内心この鼻を苦にしていて、自尊心を傷つけられたこともあったため、鼻を短くするために、色々な方法を試してみるがなかなかうまくいかない。弟子が京に上ったとき、医者から学んできた方法を試してみることにする。鼻をお湯で茹でて、その鼻を人に踏ませるという方法である。鼻は嘘のように行儀よく唇の上に納まるほどに縮んでいったというが、そして・・・」
芥川作品の中で、最も親しまれている作品です。あらためて人の心の内側を垣間見るようで考えさせられました。
渡辺さんが読んだのは、『舞踏会』という作品です。
「主人公の明子は、父と共に鹿鳴館の舞踏会へ。美しい明子に仏蘭西人の海軍将校が踊りを申し込む。ワルツを二人で踊った後で二人はベランダに出て星空を見ながら腕を組んで佇んだ。32年後、老婦人となった明子がその一夜のことを思い出すという淡い恋の思い出」を、渡辺さんが感慨深く、朗読しました。
12月18日の日本の名作を聞く 山本周五郎を読む 『雨あがる』 大場さん 山本さんが
続く12月18日(日)に開かれた「日本の名作を聞く」の本会が担当する3回目は、大場智江子さんと山本孝枝さんです。朗読するテーマは、山本周五郎の秀逸の作『雨あがる』です。
「三沢伊兵衛は武芸の達人であったが、優しくて温かな性分であったため、武士としてなかなか士官の道が叶わなかった。
武士として生きるより人間としての生き方を選んでしまった伊兵衛を支えた妻のおたよも伊兵衛の性分を認め、“一緒にいるだけで幸せ”と心の中で思うほどであった・・・」武士の苦衷や庶民の哀歓を描くのを得意としていた周五郎作品の神髄を、大場さん山本さんの二人の朗読で聞かせました。
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113号は以上です。会員の方には機関誌ひとなる通信(B5版全6ページ)をお送りしています。会についての詳細は、ホームページにてご覧ください。
http://www.kanazawa-human.club/
ひとなる通信 第111号(令和4年9月15日発行)
ひとなる通信のダイジェストを掲載します。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第111号より
発行日:令和4年9月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
愛知教育文化振興会から 4年度『学校教育ボランティア』助成の対象に選ばれる
本会の活動のひとつに学校での「読み聞かせ」があります。とりわけ子どもが読書に親しめる〜本と仲良しになれる〜ようにと、すすめられている「朝の読書」などに派遣する活動は、蒲郡市が平成17年(2005年)に策定した『子どもの読書活動推進計画』、―策定した計画の期間は5ヵ年なので見直しが必要!―に合わせ協力するカタチで積極的に取り組んでいます。
蒲郡市立形原北小学校から推薦をいただき授与さる
このほど、こうした活動が認められて、形原北小学校から、本会が“愛知教育文化振興会の事業「令和4年度学校教育ボランティア助成」のなかの『読書活動グループ助成』の対象に選ばれた”という連絡が入り、さる7月13日に形北小に於いて愛知教育文化振興会の水藤彰啓事務長から、推薦していただいた形北小の広浜校長立ち合いのもと、助成金が授与されました。
舩坂会長、牧野文化部長が臨席し、「今後の活動のなかで有効に使わせていただきます。」と謝辞を述べてきました。
この県教育分以下振興会の『読書活動グループ活動助成』は、令和元年度に竹島小学校からの推薦により選ばれて以来、今回2回目の授与という栄誉に浴した次第です。
なお、今回の助成対象団体には、形原小学校の読み聞かせグループ「あじさい」も選ばれています。
8月6日蒲郡市生きがいセンター ピアノの美しい音色とともに 『戦争体験を語り継ぐ会』開く
本会は、去る8月6日(土)、蒲郡市生きがいセンターホールを会場に「音楽と共に聴く―『戦争体験』を語り継ぐ会」を開催しました。
開催のきっかけは、演奏(ピアノ)を担当していただいた、「音の和・代表」の松永淳子さんから、“戦争体験を子ども達に語り継ぐ機会があると良いね”とのご要望をいただき、わたしたちがかつて「戦争はやっちゃあいかんの思いを伝える朗読会」などに取り組んできた経緯もあり、背中を押されるかたちで、松永さんと一緒に開催することになったものです。
当日はコロナ禍の状況下、予約をいただいた40名の皆さんに感染対策をとっていただいた上でホールに入場していただきました。
『絵本』と『体験』で戦争の実相をしみじみと・・・
オープニングのピアノ演奏で会はスタート。先ずは、絵本の読み聞かせからの始まりで、松永さんの『へいわって どんなこと』(童心社)の読み聞かせです。松永さんのたんたんとしながらも心に染み入る語り口で、平和は日常の中にあること、その大切さを伝えました。
続いては、『わたしの戦争体験』の朗読です。「神ノ郷町、高木和子さんの―豊橋空襲」を山本孝枝さんが、「幡豆町、石田フキ子さんの―セーラー服」を高橋文子さんが、それぞれが気持ちを込めて切々と読みました。
酒井さんのおなはし 子どもの頃戦争があった
戦死した父の思い出は別れにくれたコンペイトウ
そして、メインの「子どもの頃、戦争があった」です。竹島町の酒井広美さん(84歳)から、戦時下で暮らした体験を語っていただきました。
―酒井広美さんの父が戦争に行ったのは昭和19年で33歳のとき、広美さんは幼稚園の年長。戦地に出かける前に父に会うことができるというので、大阪の港まで大きなお腹をかかえた母と妹の三人で記者に揺られて面会に行った。大好きな父は「よく来てくれたね」とコンペイトウをくれた。それが最後の別れ、その甘さは今でも忘れられない。
小学校に入り、ある日新しい白い服を着て出校したときのこと、校庭の隅に釜が用意されていて、ぐつぐつと煮立った鍋の中にその服は入れられ茶色に染められてしまった・・・そんな時代であったといいます。
大型紙芝居で豊川海軍工廠の惨劇を伝える
この日のラストは、本会が手作りした大型紙芝居のひとつ、『忘れないで八月七日―豊川海軍工廠の惨劇』の上演です。出演はほぼオールキャストで臨み、臨場感あふれる熱演に皆さんから大きな拍手をいただきました。
そして、エンディングは、「花は咲く」で、この会の余韻にひたりつつ・・・終了となりました。ピアノの演奏で盛り上げていただいた「音の和」の皆さんのご厚意に感謝ですね。
終了後、聴いてくださった七十代の男性から、「平和の大切さを実感した。お盆に来る孫たちに、このことを話そうと思う。」と、また七歳の女の子からは、「勉強になりました。来てよかったです。」といった感想をいただきました。
アンケート結果 91.7%が良かったと回答
この会の開催にあたり、アンケートをとらせていただいたところ、40名中24名様から回答をいただきました。(回収率60%)
集計の結果、この会について“どうでしたか”と、伺ったところ、「良かった」が91.7%、「ふつう」が8.3%、「良くなかった」は0%という回答をいただきました。
次に、“こうした会を今後も続けるべきか”を伺ったところ、「続けるべき」という回答が、100%を占めました。
新型コロナBA5禍 8/20「科学の集い」 9/17「ミニコンサートで愉しむ・・・朗読の世界」 ともに延期
蒲郡市生命の海科学館と共催で取り組む「朗読で楽しむ―科学の集い」は、この8月20日(土)にレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』をテーマにして開催を予定していましたが、コロナ禍により、残念ですが、12月17日(土)に延期となりました。
実はこの事業、今年の3月19日(土)に、科学館と一緒に取り組む、初の事業として、力を入れて準備していたところでしたが、コロナにより8月に延期になっていたもので、今度も延期になりましたが、12月には、必ずや開催できることを願ってやみません。―「“コロナ退散”を祈る!」
また、9月17日(土)に予定している「ミニコンサートで愉しむ―朗読の世界」(会場は生命の海科学館)も来年の1月21日(土)に延期となりました。
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「人間にくずはない」「だれにもピカリと光る何かかがある」「それを見つけだし、磨きをかけ伸ばすのが教育だ」という教育信条のもと、子どもの心情を尊重した教育を実践した金沢嘉市氏。
現役を引退後も教育評論家として幅広く活躍された氏の著書、蔵書、教育実践資料が郷里の蒲郡市に寄贈され、1993年7月、蒲郡市立図書館に「金沢ヒューマン文庫」として開設されました。
「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」は、この金沢ヒューマン文庫を拠点にして、文庫の普及・活用をはかりながら、子どもたちの「生きる力」を育むための文化活動をすすめようと2004年4月24日に発足しました。10年間研究活動を続けてきた「金沢嘉市研究会」の発展解消を受けて結成されたもので、金沢先生のご遺志を受け継ぎ、先生が特に力を注いでおられた子どもの文化活動に重点を置いた活動をめざすものです。
機関紙『ひとなる通信』を隔月で発行しております。年会費1,000円でお届けします。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.kanazawa-human.club/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第111号より
発行日:令和4年9月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
愛知教育文化振興会から 4年度『学校教育ボランティア』助成の対象に選ばれる
本会の活動のひとつに学校での「読み聞かせ」があります。とりわけ子どもが読書に親しめる〜本と仲良しになれる〜ようにと、すすめられている「朝の読書」などに派遣する活動は、蒲郡市が平成17年(2005年)に策定した『子どもの読書活動推進計画』、―策定した計画の期間は5ヵ年なので見直しが必要!―に合わせ協力するカタチで積極的に取り組んでいます。
蒲郡市立形原北小学校から推薦をいただき授与さる
このほど、こうした活動が認められて、形原北小学校から、本会が“愛知教育文化振興会の事業「令和4年度学校教育ボランティア助成」のなかの『読書活動グループ助成』の対象に選ばれた”という連絡が入り、さる7月13日に形北小に於いて愛知教育文化振興会の水藤彰啓事務長から、推薦していただいた形北小の広浜校長立ち合いのもと、助成金が授与されました。
舩坂会長、牧野文化部長が臨席し、「今後の活動のなかで有効に使わせていただきます。」と謝辞を述べてきました。
この県教育分以下振興会の『読書活動グループ活動助成』は、令和元年度に竹島小学校からの推薦により選ばれて以来、今回2回目の授与という栄誉に浴した次第です。
なお、今回の助成対象団体には、形原小学校の読み聞かせグループ「あじさい」も選ばれています。
8月6日蒲郡市生きがいセンター ピアノの美しい音色とともに 『戦争体験を語り継ぐ会』開く
本会は、去る8月6日(土)、蒲郡市生きがいセンターホールを会場に「音楽と共に聴く―『戦争体験』を語り継ぐ会」を開催しました。
開催のきっかけは、演奏(ピアノ)を担当していただいた、「音の和・代表」の松永淳子さんから、“戦争体験を子ども達に語り継ぐ機会があると良いね”とのご要望をいただき、わたしたちがかつて「戦争はやっちゃあいかんの思いを伝える朗読会」などに取り組んできた経緯もあり、背中を押されるかたちで、松永さんと一緒に開催することになったものです。
当日はコロナ禍の状況下、予約をいただいた40名の皆さんに感染対策をとっていただいた上でホールに入場していただきました。
『絵本』と『体験』で戦争の実相をしみじみと・・・
オープニングのピアノ演奏で会はスタート。先ずは、絵本の読み聞かせからの始まりで、松永さんの『へいわって どんなこと』(童心社)の読み聞かせです。松永さんのたんたんとしながらも心に染み入る語り口で、平和は日常の中にあること、その大切さを伝えました。
続いては、『わたしの戦争体験』の朗読です。「神ノ郷町、高木和子さんの―豊橋空襲」を山本孝枝さんが、「幡豆町、石田フキ子さんの―セーラー服」を高橋文子さんが、それぞれが気持ちを込めて切々と読みました。
酒井さんのおなはし 子どもの頃戦争があった
戦死した父の思い出は別れにくれたコンペイトウ
そして、メインの「子どもの頃、戦争があった」です。竹島町の酒井広美さん(84歳)から、戦時下で暮らした体験を語っていただきました。
―酒井広美さんの父が戦争に行ったのは昭和19年で33歳のとき、広美さんは幼稚園の年長。戦地に出かける前に父に会うことができるというので、大阪の港まで大きなお腹をかかえた母と妹の三人で記者に揺られて面会に行った。大好きな父は「よく来てくれたね」とコンペイトウをくれた。それが最後の別れ、その甘さは今でも忘れられない。
小学校に入り、ある日新しい白い服を着て出校したときのこと、校庭の隅に釜が用意されていて、ぐつぐつと煮立った鍋の中にその服は入れられ茶色に染められてしまった・・・そんな時代であったといいます。
大型紙芝居で豊川海軍工廠の惨劇を伝える
この日のラストは、本会が手作りした大型紙芝居のひとつ、『忘れないで八月七日―豊川海軍工廠の惨劇』の上演です。出演はほぼオールキャストで臨み、臨場感あふれる熱演に皆さんから大きな拍手をいただきました。
そして、エンディングは、「花は咲く」で、この会の余韻にひたりつつ・・・終了となりました。ピアノの演奏で盛り上げていただいた「音の和」の皆さんのご厚意に感謝ですね。
終了後、聴いてくださった七十代の男性から、「平和の大切さを実感した。お盆に来る孫たちに、このことを話そうと思う。」と、また七歳の女の子からは、「勉強になりました。来てよかったです。」といった感想をいただきました。
アンケート結果 91.7%が良かったと回答
この会の開催にあたり、アンケートをとらせていただいたところ、40名中24名様から回答をいただきました。(回収率60%)
集計の結果、この会について“どうでしたか”と、伺ったところ、「良かった」が91.7%、「ふつう」が8.3%、「良くなかった」は0%という回答をいただきました。
次に、“こうした会を今後も続けるべきか”を伺ったところ、「続けるべき」という回答が、100%を占めました。
新型コロナBA5禍 8/20「科学の集い」 9/17「ミニコンサートで愉しむ・・・朗読の世界」 ともに延期
蒲郡市生命の海科学館と共催で取り組む「朗読で楽しむ―科学の集い」は、この8月20日(土)にレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』をテーマにして開催を予定していましたが、コロナ禍により、残念ですが、12月17日(土)に延期となりました。
実はこの事業、今年の3月19日(土)に、科学館と一緒に取り組む、初の事業として、力を入れて準備していたところでしたが、コロナにより8月に延期になっていたもので、今度も延期になりましたが、12月には、必ずや開催できることを願ってやみません。―「“コロナ退散”を祈る!」
また、9月17日(土)に予定している「ミニコンサートで愉しむ―朗読の世界」(会場は生命の海科学館)も来年の1月21日(土)に延期となりました。
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「人間にくずはない」「だれにもピカリと光る何かかがある」「それを見つけだし、磨きをかけ伸ばすのが教育だ」という教育信条のもと、子どもの心情を尊重した教育を実践した金沢嘉市氏。
現役を引退後も教育評論家として幅広く活躍された氏の著書、蔵書、教育実践資料が郷里の蒲郡市に寄贈され、1993年7月、蒲郡市立図書館に「金沢ヒューマン文庫」として開設されました。
「金沢ヒューマン文庫を愛し守る会」は、この金沢ヒューマン文庫を拠点にして、文庫の普及・活用をはかりながら、子どもたちの「生きる力」を育むための文化活動をすすめようと2004年4月24日に発足しました。10年間研究活動を続けてきた「金沢嘉市研究会」の発展解消を受けて結成されたもので、金沢先生のご遺志を受け継ぎ、先生が特に力を注いでおられた子どもの文化活動に重点を置いた活動をめざすものです。
機関紙『ひとなる通信』を隔月で発行しております。年会費1,000円でお届けします。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.kanazawa-human.club/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2022年09月06日
9月のミニコンサートで愉しむ朗読の世界 延期のお知らせ
蒲郡市の警戒レベル「4」が9月30日まで延長が決まりましたので、令和4年9月17日(土)に開催を予定しておりましたミニコンサートで愉しむ朗読の世界は延期となりました。お申込みいただいた皆様には順次ご連絡差し上げております。令和5年1月21日(土)に開催の予定です。楽しみにお待ちください。
2022年08月11日
ひとなる通信 第110号 今回で Fin.
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
発行日:令和4年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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―追悼― 毎日たき木をくべつづけた作家早乙女勝元さん90才で死去
作家で東京大空襲・戦災資料センター名誉館長の早乙女勝元さんが去る5月10日にお亡くなりになりました。90才でした。
早乙女さんといえば、今から40年も前の昭和57年(1982)の話で恐縮ですが、10月に、蒲郡市立図書館が主催館となり、蒲郡市民会館を会場にして開かれた「本に親しむみんなの集い―三河地区大会」の講師として来ていただき、『子どもに生きぬく力を』をテーマに、集まった皆さんを前に熱く語っていただきました。
思い出すのは、早乙女さんに直接電話で講師の依頼をしたときのこと、予算も制約のある中、無理を承知でお願いしたところ、即ご快諾いただけたこと。しかも当日は、蒲郡駅まで来ていただき、お迎えにあがったところ、お似合いのベレー帽姿でニコニコと笑顔で手を振ってくれて、何と庶民的な方だったな〜と・・・感慨深く、そのお姿が今も心に残っています。
それもそのはず、早乙女さんは、生粋の東京「下町っ子」。18歳のときに書いた自分史的な『下町の故郷』が直木賞候補になったほど。映画監督の山田洋次氏が映画「下町の太陽」の制作の際には、協力を依頼されています。以降、二人は親交を深め、葬儀の際には山田氏が弔辞を述べられたほどの仲でした。
戦争体験者の早乙女さんは、東京大空襲の記憶を”未来につなげていこう”と、平和の尊さを伝え続けてきた人で、その時にいただいた早乙女さんの色紙に込められた、「言葉の重さ」を今、重く受け止めています。
『その火を 消すな 毎日毎日 たき木を くべろ』
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
発行日:令和4年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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―追悼― 毎日たき木をくべつづけた作家早乙女勝元さん90才で死去
作家で東京大空襲・戦災資料センター名誉館長の早乙女勝元さんが去る5月10日にお亡くなりになりました。90才でした。
早乙女さんといえば、今から40年も前の昭和57年(1982)の話で恐縮ですが、10月に、蒲郡市立図書館が主催館となり、蒲郡市民会館を会場にして開かれた「本に親しむみんなの集い―三河地区大会」の講師として来ていただき、『子どもに生きぬく力を』をテーマに、集まった皆さんを前に熱く語っていただきました。
思い出すのは、早乙女さんに直接電話で講師の依頼をしたときのこと、予算も制約のある中、無理を承知でお願いしたところ、即ご快諾いただけたこと。しかも当日は、蒲郡駅まで来ていただき、お迎えにあがったところ、お似合いのベレー帽姿でニコニコと笑顔で手を振ってくれて、何と庶民的な方だったな〜と・・・感慨深く、そのお姿が今も心に残っています。
それもそのはず、早乙女さんは、生粋の東京「下町っ子」。18歳のときに書いた自分史的な『下町の故郷』が直木賞候補になったほど。映画監督の山田洋次氏が映画「下町の太陽」の制作の際には、協力を依頼されています。以降、二人は親交を深め、葬儀の際には山田氏が弔辞を述べられたほどの仲でした。
戦争体験者の早乙女さんは、東京大空襲の記憶を”未来につなげていこう”と、平和の尊さを伝え続けてきた人で、その時にいただいた早乙女さんの色紙に込められた、「言葉の重さ」を今、重く受け止めています。
『その火を 消すな 毎日毎日 たき木を くべろ』
舩坂清伸
2022年08月07日
ひとなる通信 第110号 前回の続きです
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金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
発行日:令和4年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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【5月14日演奏はコカリナで ミニコンサートで愉しむ朗読の世界 感染対策をとり開催(生命の海科学館)】
本会が特に重視して取り組んでいるひとつに「ミニコンサートで愉しむ―朗読の世界」があります。この事業も、いくたびか、コロナ禍のなか延期を余儀なくされてきましたが、このたび“5月の開催月”となる、5月14日(土)については、蒲郡市の警戒レベルが「3」になったことから、感染対策をしっかりとった上での開催なら可能となり、なんとか開くことができました。
観客は、25名定員で事前予約をとり、体温を測定し、手指消毒、マスク着用の上で会場の蒲郡市生命の海科学館に入っていただきました。
今回の演奏は、コカリナアンサンブル・ドルフィン(代表・広浜洋子)さんのコカリナです。オープニングは「浜辺の歌」、笛の音がやさしく響き、始まりを告げます。
【志賀直哉の作品や菊池寛も シューベルトの「魔王」を朗読とコラボで演奏】
先ずは、志賀直哉の『清兵衛と瓢箪』の朗読からです。中野亘さん大場智江子さんが読みあげました。
続いて、「みかんの花咲く丘」「ふじの山」などコカリナ演奏を挟んで、東日本大震災をテーマにした河北新報―佐藤素子の『パパあのね』を三浦弘恵さんが、藤本乾二の『泣き虫 小さな雨ふらし』を高橋文子さんが、さらには、小川洋子の『からだの美 文楽人形遣いの腕』を松下美代子さんが読みすすめました。
いよいよ山場です。「見上げてごらん夜の星を」と「涙そうそう」が流れ、心揺さぶられるなか、迎えた朗読は菊池寛の戯曲『屋上の狂人』、メンバー5人が全員で読みあげ聞かせました。
最後は、シューベルトの歌曲『魔王』の登場です。朗読とコカリナの共演で表現します。中野亘さん、三浦弘恵さんが市を朗読するなか、広浜洋子さんが難解なこの曲を見事に演奏、会場は盛り上がりを見せて終了、ここにきて、広浜さんの演奏にアンコールが入り、「千の風になって」が演奏されて、皆さん大満足。大きな拍手をいただいて、コカリナの演奏と共に愉しんだ朗読の世界は、好評のうちに終了となりました。
本日はここまで。続きはまた後日のお楽しみに・・・。
金沢ヒューマン文庫を愛し守る会「ひとなる通信」第110号
発行日:令和4年7月15日
発行:金沢ヒューマン文庫を愛し守る会
蒲郡市宮成町(蒲郡市立図書館内)
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【5月14日演奏はコカリナで ミニコンサートで愉しむ朗読の世界 感染対策をとり開催(生命の海科学館)】
本会が特に重視して取り組んでいるひとつに「ミニコンサートで愉しむ―朗読の世界」があります。この事業も、いくたびか、コロナ禍のなか延期を余儀なくされてきましたが、このたび“5月の開催月”となる、5月14日(土)については、蒲郡市の警戒レベルが「3」になったことから、感染対策をしっかりとった上での開催なら可能となり、なんとか開くことができました。
観客は、25名定員で事前予約をとり、体温を測定し、手指消毒、マスク着用の上で会場の蒲郡市生命の海科学館に入っていただきました。
今回の演奏は、コカリナアンサンブル・ドルフィン(代表・広浜洋子)さんのコカリナです。オープニングは「浜辺の歌」、笛の音がやさしく響き、始まりを告げます。
【志賀直哉の作品や菊池寛も シューベルトの「魔王」を朗読とコラボで演奏】
先ずは、志賀直哉の『清兵衛と瓢箪』の朗読からです。中野亘さん大場智江子さんが読みあげました。
続いて、「みかんの花咲く丘」「ふじの山」などコカリナ演奏を挟んで、東日本大震災をテーマにした河北新報―佐藤素子の『パパあのね』を三浦弘恵さんが、藤本乾二の『泣き虫 小さな雨ふらし』を高橋文子さんが、さらには、小川洋子の『からだの美 文楽人形遣いの腕』を松下美代子さんが読みすすめました。
いよいよ山場です。「見上げてごらん夜の星を」と「涙そうそう」が流れ、心揺さぶられるなか、迎えた朗読は菊池寛の戯曲『屋上の狂人』、メンバー5人が全員で読みあげ聞かせました。
最後は、シューベルトの歌曲『魔王』の登場です。朗読とコカリナの共演で表現します。中野亘さん、三浦弘恵さんが市を朗読するなか、広浜洋子さんが難解なこの曲を見事に演奏、会場は盛り上がりを見せて終了、ここにきて、広浜さんの演奏にアンコールが入り、「千の風になって」が演奏されて、皆さん大満足。大きな拍手をいただいて、コカリナの演奏と共に愉しんだ朗読の世界は、好評のうちに終了となりました。
本日はここまで。続きはまた後日のお楽しみに・・・。
2022年08月06日
「朗読で楽しむ科学の集い」は再度延期となりました
みなさま、こんにちは。毎日暑い日が続きますが、お健やかにお過ごしでしょうか。
蒲郡市内の感染者数が連日150人を超えている今日この頃、市の警戒レベルも一段階引き上げられ「レベル4」となってしまいました。これに伴いまして、蒲郡市生命の海科学館が主催し、本会が共催で全面的に協力することになっていた8/20(土)の「朗読で楽しむ 科学の集い」が、再度の延期となりました。残念ですが仕方ありませんね。楽しみが先に延びたと思うことにいたしましょう。
本日8/6(土)の『「戦争体験」を語り継ぐ会』は、なんとか開催することができました。詳細は追ってご報告いたします。
みなさま、コロナと熱中症に充分気を付け、元気にお過ごしください。
蒲郡市内の感染者数が連日150人を超えている今日この頃、市の警戒レベルも一段階引き上げられ「レベル4」となってしまいました。これに伴いまして、蒲郡市生命の海科学館が主催し、本会が共催で全面的に協力することになっていた8/20(土)の「朗読で楽しむ 科学の集い」が、再度の延期となりました。残念ですが仕方ありませんね。楽しみが先に延びたと思うことにいたしましょう。
本日8/6(土)の『「戦争体験」を語り継ぐ会』は、なんとか開催することができました。詳細は追ってご報告いたします。
みなさま、コロナと熱中症に充分気を付け、元気にお過ごしください。